そんな食品にも糖が入ってるの!?
「砂糖不使用」や「歯にやさしい」と書いてある食品でも、むし歯につながる糖が含まれていることがあります。では、私たちが普段口にする飲食物のどんなものに、むし歯の原因となる糖が含まれているのでしょうか?
糖が含まれる主な食品カテゴリ
種類 |
主な例 |
備考 |
---|---|---|
甘味料系 |
上白糖、黒糖、三温糖、グラニュー糖、異性化糖、液糖、コーンシロップ、水飴 |
直接的に細菌のエサになりやすい糖類が豊富 |
加工食品系 |
お菓子、パン、シリアル、スポーツドリンク、調整豆乳、ソース、ドレッシング、ケチャップ、みりん風調味料、のど飴 |
「見えない糖」が意外に多く含まれていることも! |
天然食材系 |
果物、はちみつ、果汁 |
自然由来でも、糖の構造はむし歯に影響あり! |
これらの食品には、以下のような細菌が代謝できる糖類が含まれています:
・単糖類 → グルコース、フルクトース
・二糖類 → スクロース(砂糖)、マルトース、ラクトース
これらの糖類が口腔内の細菌に代謝され、酸が産生されます。その酸が歯を溶かしてむし歯が進行するのです!
「砂糖不使用」でも油断は禁物!
「砂糖不使用」「歯にやさしい」と表示されていても、細菌が代謝可能な糖が他に含まれていれば、むし歯の原因になり得ます。
💡ノンシュガー・シュガーレス・糖類ゼロ表示の基準
100gあたりの単糖類・二糖類が0.5g未満であれば表示可能です。 むし歯リスクが高い方には、パッケージ表示をよく確認しましょう!
Step 3-3 まとめ
糖は隠れていますが、むし歯のリスクはコントロールはできます。
✔ 加工食品や飲料の「見えない糖」に注意しましょう。
✔ 表示をみると「スクロース以外の糖」が潜んでいる可能性があります。
✔ 賢く選び、食べ方・時間帯・ブラッシングでむし歯リスクをコントロールしましょう。
【参考書籍】
伊藤直人 著「カリエスブック 5ステップで結果が出るう蝕と酸蝕を予防するカリオロジーに基づいた患者教育」医歯薬出版