歯磨き粉に配合されているフッ素の種類—それぞれの特徴を解説!
日本で販売されているフッ化物配合歯磨剤(フッ素入り歯磨き粉)には、さまざまな種類のフッ化物(フッ素)が含まれています。
主にフッ化ナトリウム(NaF)、モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)、フッ化第一スズ(SnF₂)の3種類が使われています。それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう!
🦷フッ化ナトリウム(NaF)🦷
✅ 素早く溶けて、フッ化物イオンを放出します。
✅ 研磨材(カルシウムや酸化アルミニウム)と反応すると、フッ化物イオン濃度が低下するため、研磨材との組み合わせが重要です。
💡 日本で最も使用されているフッ化物成分です。
🦷モノフルオロリン酸ナトリウム(MFP)(Na₂PO₃F)
✅ 唾液やプラークに存在する酵素(ホスファターゼ)によって加水分解され、フッ化物イオンが徐々に放出します。
✅ どの研磨材とも反応しないため、組み合わせに制限がありません。
✅ 血中に吸収されにくいのも特徴です。
🦷フッ化第一スズ(SnF₂)🦷
✅ 抗う蝕性と抗菌性を兼ね備えています。
📌ただし、研磨材が入っておらず、スズイオンの影響で歯面に着色しやすいことが難点です。
🦷歯磨剤メーカーの選び方🦷
歯磨剤メーカーは、フッ化物の性質、使用感、価格、商品の目的、研磨材との相性などを考慮し、最適な組み合わせで製品を開発しています。
自分に合ったフッ化物入り歯磨剤を選び、歯の健康を守りましょう😊✨
【参考書籍】
伊藤直人 著「カリエスブック 5ステップで結果が出るう蝕と酸蝕を予防するカリオロジーに基づいた患者教育」医歯薬出版