どのフッ素製品を使えばいいの?むし歯予防に最適な選び方!
フッ化物(フッ素)には、むし歯予防の効果がありますが、どの製品を選べば最も効果的なのでしょうか?世界におけるフッ化物の使用方法は、濃度によって分類されます。
✅ 低濃度 → 地域社会で提供(飲料水、塩、牛乳、小麦粉など)
✅ 中濃度 → 個人が使用(歯磨剤、洗口剤、タブレット、あめ、ガムなど)
✅ 高濃度 → 専門家による使用(溶液、ジェル、バーニッシュ、フォーム、フッ化物徐放歯科材料など)
🦷研究データから見るフッ化物製品のむし歯予防効果🦷
フッ化物配合製品の単独使用によるむし歯予防効果を研究データで比較してみましょう!
🔹 【研究1】歯磨剤(信頼性★★★★)
✔1日2回以上使用 すると、以下の結果が確認されました。
・1000ppm未満の濃度→十分な効果が観察されず
・1000ppm~1250ppmの濃度→永久歯のむし歯予防効果23%
・2280ppm~2400ppmの濃度→永久歯のむし歯予防効果36%
🔹 【研究2】洗口剤(信頼性★★★)
✔230ppmの濃度を毎日使用→永久歯のむし歯予防効果27%
✔900ppmの濃度を週1回使用→永久歯のむし歯予防効果27%
🔹 【研究3】ジェル(信頼性★★★)
✔年2回使用(2,425ppm(SnF2)または12,500ppm(AmF、NaF))
→ 乳歯のむし歯予防効果20%、永久歯のむし歯予防効果38%
🔹 【研究4】バーニッシュ(信頼性★★★)
✔年2回、22600ppm以上の濃度で使用
→ 乳歯のむし歯予防効果37%、永久歯のむし歯予防効果43%
🦷結論:まずはフッ化物配合歯磨剤を活用!🦷
4つの製品はすべてむし歯予防効果が確認されていますが、歯磨剤はバーニッシュなどに比べると予防割合はやや低いものの、研究数が多く、信頼性が最も高いです!そのため、まずはフッ化物配合の歯磨剤を継続的に使うことが推奨されます!
✅ 歯磨剤の選び方のポイント
✔ 1000ppm以上のフッ化物濃度を選ぶ
✔ 1日2回、しっかりブラッシングを行う
✔ フッ化物を活用して再石灰化を促進!
🦷まとめ:効果的なフッ化物製品の活用を!🦷
✔ まずはフッ化物入り歯磨き粉を継続使用
✔ 追加のむし歯予防策として、洗口剤やジェル、バーニッシュも検討
✔ 歯科医院で相談しながら、自分に合ったフッ化物ケアを!
フッ化物をうまく活用しながら、健康な歯を守りましょう😊✨
【参考書籍】
伊藤直人 著「カリエスブック 5ステップで結果が出るう蝕と酸蝕を予防するカリオロジーに基づいた患者教育」医歯薬出版