フッ素で歯の修復が進む!再石灰化の重要なメカニズムとは?
フッ化物(フッ素)の働きの中でも、再石灰化の促進は特に重要です!むし歯を防ぐために、フッ化物がどのように作用するのかを詳しく解説します
フッ化物の有無で臨界pHが変わる!
フッ化物がない状態 → 歯の主成分ハイドロキシアパタイトの臨界pHは約5.5
フッ化物がある状態 → 臨界pHは約4.5に低下!
臨界pHについてはこちら
つまり、口腔内のpHが5.0になった場合、フッ化物がないと脱灰が進みますが、フッ化物があると再石灰化が促進されます!
フッ化物が再石灰化を促進する理由
フッ化物が存在すると…
再石灰化のpH域が広がり、再石灰化しやすくなる
歯の表面を修復し、酸に強い構造に変化する
このメカニズムにより、毎日フッ化物入り歯磨き粉を使用することで、むし歯のコントロールが可能となります!
フッ化物を活用して歯を守ろう!
フッ化物入りの歯磨き粉を毎日使う → 歯の修復をサポート
寝る前にフッ化物を活用 → 就寝中の再石灰化を促進
適切な濃度のフッ化物を取り入れる → 過剰摂取を避けながら虫歯予防
フッ化物の正しい知識を身につけ、毎日のケアに取り入れて健康な歯を守りましょう
伊藤直人 著「カリエスブック 5ステップで結果が出るう蝕と酸蝕を予防するカリオロジーに基づいた患者教育」医歯薬出版