歯を守るフッ素の4つの働き!
フッ化物(フッ素)は、むし歯を防ぐために重要な役割を果たします。その効果は、ただ「歯を強くする」だけではなく、歯を健康に保つために多方面から働きかけます!ここでは、フッ化物の4つの働きを詳しく解説します✨
🦷1. 再石灰化の促進🦷
歯が酸によって脱灰(歯の表面が溶けること)すると、歯の主成分であるハイドロキシアパタイトが失われていきます。しかし、脱灰されたハイドロキシアパタイトにフッ化物が作用すると臨界pHが約4.5まで低下し、再石灰化が促進します!これにより、歯のダメージが修復されます。
💡臨界pHについてはこちら
🦷2. 脱灰の抑制🦷
酸による歯の溶解を防ぐことも、フッ化物の重要な働きです!
✅ フッ化物が低濃度(0.05ppmF以上)で存在すると、ハイドロキシアパタイトにゆるく吸着
✅ その結果、歯の構造が溶解しにくくなり、酸によるダメージを抑制
これにより、むし歯の進行を遅らせる効果が期待できます!
🦷3. 結晶性の改善🦷
歯の表面が再石灰化するとき、フッ化物は部分的に溶けたハイドロキシアパタイトに優先的に吸着します。その結果…
✅ カルシウムイオンを引き寄せ、耐酸性のある強い結晶を形成!
✅ 虫歯になりにくい歯へと強化される!
つまり、フッ化物は歯の「質」を改善し、より強く健康な歯をつくるのです!
🦷4. 細菌の代謝阻害🦷
フッ化物は、むし歯菌の活動にも影響を与えます!
✅ 細菌が糖を代謝して酸を作る際の酵素反応を阻害
✅ 細菌が細胞内から酸を排出する働きも妨げる
この作用によって、むし歯菌の活動を抑え、口腔内の環境を守るのです✨
🦷フッ化物(フッ素)を活用して歯を守ろう!🦷
フッ化物は、歯の再石灰化を助け、脱灰を防ぎ、細菌の活動を抑えることでむし歯予防に大きく貢献します。
✅ フッ化物入りの歯磨き粉を使う → 毎日の歯磨きでフッ化物を歯面に残す
✅ 就寝前にフッ化物を活用 → 寝ている間に歯の修復を促進
✅ 適切な濃度を守る → 過剰摂取を避けながら、効果的に活用
フッ化物の正しい知識を身につけ、毎日のケアに取り入れて歯を健康に守りましょう😊✨
【参考文献】
伊藤直人 著「カリエスブック 5ステップで結果が出るう蝕と酸蝕を予防するカリオロジーに基づいた患者教育」医歯薬出版