フッ素の正しい知識を身につけて、むし歯予防に活用しよう!
フッ素は、世界中でむし歯予防に役立てられている成分です。今回は、フッ素の効果や正しい使い方について詳しく解説します!
🦷フッ素はどこに含まれている?🦷
フッ素は自然界では単体では存在せず、他の元素と結びついた「フッ化物」として存在します。
💡普段の飲食物にもフッ化物は含まれています!💡
✅ お茶
✅ 海藻
✅ 魚や野菜 など
🦷フッ化物がむし歯予防に注目されたきっかけ🦷
かつては、フッ化物が「歯のフッ素症(斑状歯)」の原因として知られていました。山の岩石に含まれるフッ化物が溶け出た川の水を飲んでいた子どもたちの歯には褐色の斑点が見られましたが、その子どもたちを調査するとむし歯が少ないことが判明しました。
この発見から、フッ化物を摂取することがむし歯予防に役立つと考えられ、塩や水道水、錠剤などでのフッ化物摂取が推奨されるようになりました。
🦷現在のフッ化物の考え方🦷
現在では、フッ化物は体内に取り込む必要はなく、毎日口腔内に存在することが重要であることが分かっています。そのため、フッ化物の使用対象は子どもだけでなく、すべての年代へ拡大しました!
💡現在のフッ素のポイント💡
✅ フッ化物入り歯磨き粉を毎日使うことで、口腔内にフッ化物を留める
✅ 歯の強化とむし歯の進行抑制に効果的
🦷フッ化物の虫歯予防効果!🦷
フッ化物は、むし歯予防に4つの重要な働きを持っています。
✅ ① 再石灰化の促進 → 歯の表面の修復を助ける
✅ ② 脱灰の抑制 → 酸による歯の溶解を防ぐ
✅ ③ 結晶性の改善 → 歯の構造を強化し、むし歯に強い歯をつくる
✅ ④ 細菌の代謝阻害 → むし歯菌の活動を抑えて、酸の産生を防ぐ
🦷フッ化物の過剰摂取には注意!🦷
フッ化物は適切に使うことでむし歯予防に効果を発揮しますが、過剰摂取すると健康への悪影響が出る可能性があるため、注意が必要です。
⚠ 永久歯が形成される幼児期に過剰摂取すると「歯のフッ素症」になり、歯の結晶がもろくなる
⚠ 塩と同様、過剰摂取すると急性中毒を引き起こすことがある
正しい知識を身につけ、適切な量のフッ化物を活用しましょう!
🦷フッ化物を活用してむし歯ゼロへ!🦷
✅ 毎日の歯磨きでフッ化物入り歯磨き粉を使用!
✅ 就寝前にフッ化物を歯面に残すように磨く!
✅ 適切な量を守りながら、安全にフッ化物を活用!
フッ化物の正しい知識を得て、むし歯予防に効果的に活用しましょう😊✨
【参考書籍】
伊藤直人 著「カリエスブック 5ステップで結果が出るう蝕と酸蝕を予防するカリオロジーに基づいた患者教育」医歯薬出版