フッ素の役割は?時代とともに変化するむし歯予防の考え方
「フッ素は子供だけが使うもの?」と思われがちですが、実はすべての年代でむし歯予防に効果を発揮する成分です。過去半世紀で、フッ素の考え方は大きく変化しました!
🦷かつての考え方(1940~1970年代)🦷
昔は、歯が生える前に体内でフッ素を摂取し、強い歯を作ることがむし歯予防につながると考えられていました。
🦷現在の考え方🦷
現在では、フッ素を体内に取り込む必要はなく、毎日口腔内に存在することがむし歯予防に重要だとわかっています。
💡その結果、フッ素の使用対象が子供だけでなく、すべての年代へと広がりました!
🦷フッ素のむし歯予防効果とは?🦷
フッ素は、生物学的プラーク説(Step 0-3 )に基づくむし歯のメカニズムにおいて、2つの局面で作用します。
✅ ① 歯面での直接的な作用 → 脱灰を抑え、再石灰化を促進し、歯を強くする!
✅ ② バイオフィルム(歯垢、プラーク、細菌の集合体)への作用 → 細菌の酸産生を抑え、耐酸性を阻害してむし歯の進行を防ぐ!
🦷フッ素を正しく活用しよう!🦷
フッ素のむし歯予防効果を最大限に活かすために、正しい知識を身につけ、適切に使用しましょう。
✅ フッ素入りの歯磨き粉を毎日使う!
✅ 就寝前の歯磨きではフッ素を歯面に残すようにうがいをする!
フッ素を活用すれば、子供から大人まで、一生涯にわたって歯を守ることができます! 毎日のケアを習慣にして、健康な歯をキープしましょう😊✨
【参考書籍】
伊藤直人 著「カリエスブック 5ステップで結果が出るう蝕と酸蝕を予防するカリオロジーに基づいた患者教育」医歯薬出版