歯磨きがpH低下を防ぐ!その重要な役割とは?
「食後にすぐ歯を磨くべき?」と疑問に思う方も多いかもしれませんが、歯磨きにはpHの低下を防ぐ重要な役割があります。研究によると、バイオフィルム(プラーク、細菌の集合体)がある状態で食べ物を摂ると、口の中のpHが急激に低下し、歯が溶けやすくなることがわかっています。
🦷歯磨きをしないとpHが低下しやすい🦷
ある研究では、3~4日間歯磨きをせずにプラークを成熟させた後、ブドウ糖溶液で口をすすぐと、プラーク内のpHが1~2分で急激に低下し、臨界pH5.5を大きく下回る(脱灰が進む)ことが確認されました。その後、唾液の働きによって30~60分かけてpHが回復しますが、この間に歯がダメージを受けてしまうのです。
🦷 歯磨きをするとpH低下が防げる!🦷
次に、前歯の一部だけをブラッシングした後に、再びブドウ糖溶液で洗口すると、歯を磨いた部分ではpHが低下せず、臨界pHを下回らなかったことが確認されました。
つまり、歯面にバイオフィルム(プラーク、細菌の集合体)が付いていなければ、飲食をしてもpHはほとんど下がらないということです!
🦷 歯を守るためのポイント🦷
✅ 毎日の歯磨きを習慣化し、pH低下を防ぐ
✅ 食後に歯磨きをすることで、むし歯リスクを減らす
✅ フッ素入りの歯磨き粉を使い、再石灰化を促進
歯磨きは歯の健康を守るための最も効果的な習慣のひとつ です。毎日のブラッシングを続けて、大切な歯を守りましょう😊✨
【参考書籍】
伊藤直人 著「カリエスブック 5ステップで結果が出るう蝕と酸蝕を予防するカリオロジーに基づいた患者教育」医歯薬出版