Step 1-4 萌出したばかりの歯はむし歯になりやすい?その理由とは!|シナジー歯科|つくば市吾妻にあるつくば駅直結の歯科・歯医者

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Step 1-4 萌出したばかりの歯はむし歯になりやすい?その理由とは!

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萌出したばかりの歯はむし歯になりやすい?その理由とは!

 新しく生えてきた永久歯や、歯茎から露出したばかりの歯の根元(歯根面)は、特にむし歯になりやすい時期です。その理由は、単にバイオフィルム(プラーク、細菌の集合体)が付きやすいからだけではありません。 
 

🦷 生えたばかりの歯が弱い理由🦷

 生えたばかりの歯では、歯の主成分であるハイドロキシアパタイトの結晶が小さいため、酸に弱く脱灰しやすい状態にあります。さらに、不純物が含まれていることで、虫歯リスクが高くなっています。

 しかし、時間が経つと唾液中のミネラルイオンによって、結晶が成長し、脱灰と再石灰化を繰り返しながら“萌出後成熟”をしていきます。この過程で歯の強度が増し、フッ化物を取り込みながら酸への抵抗力が高まります。そのため、20歳を過ぎる頃には、歯の表面(歯冠部エナメル質)の初期虫歯はほとんどできなくなるのです。

 

🦷 露出したばかりの歯根面はさらに注意!🦷

 歯の根元(歯根面)が歯茎から露出したばかりのときも、虫歯になりやすい状態です。その理由は 象牙質 にあります。

 象牙質はエナメル質よりも 結晶が小さく、不純物を多く含む ため、酸の影響を受けやすく、虫歯ができやすいのです。 
 

🦷 こんな歯は特に注意!🦷

 口の中で 露出したばかり の歯は、特に虫歯のリスクが高いので注意しましょう。

生えたばかりの乳歯
生えたばかりの永久歯(幼若永久歯)
歯周病治療や歯の移動によって露出したばかりの歯根面

 

🦷 3年間は特に注意!🦷

 歯は 時間とともに成熟 し、酸への抵抗力を高めていきます。そのため、萌出・露出してから 3年間 は、虫歯にならないように特に気をつけることが重要です!

 生えたばかりの歯を守るために、フッ素の活用や丁寧な歯磨き を心がけましょう。定期的な歯科検診も忘れずに😊✨

  

【参考書籍】 
伊藤直人 著「カリエスブック 5ステップで結果が出るう蝕と酸蝕を予防するカリオロジーに基づいた患者教育」医歯薬出版

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