私が歯科医師を志したきっかけは、父の存在でした。父は昔ながらの歯科医院を営んでおり、自宅の扉一枚向こうに診察室がある環境で育ったため、歯科医療は常に身近なものでした。時折診察室をのぞかせてもらううちに、患者さんの健康を守る仕事に魅力を感じるようになり、自分もこの道を歩みたいと考えるようになりました。
進学先に東京科学大学を第一志望としたのは、オープンキャンパスへ向かう途中に見た聖橋と神田川の緑の向こうにそびえる校舎に、まるで「天空の城」のような美しさと威厳を感じたからです。あの瞬間に心をつかまれ、ここで学びたいという強い思いが生まれました。
大学病院での初期研修を経て、より偏りなく技術を習得するために、複数のクリニックで研鑽を積みました。そこでは幅広い治療技術を磨くだけでなく、「歯科医師だけでは歯科診療は成り立たない」という大切な気づきを得ることができました。
歯科衛生士は、歯科診療補助・歯科保健指導・歯科予防処置などを専門的に学んできたプロフェッショナルです。そして、受付や助手の支えがあってこそ、歯科医院は円滑に運営されます。医療はチームで支え合うもの——そのことを深く理解し、今も日々の診療に活かしています。
こうした経験を経て、「患者さまに寄り添いながら、安心できる歯科医療を提供する」ことを自分の信念として掲げています。皆さまの健康な歯を守るために、誠心誠意サポートいたします。