
親知らずが生えてきて、「抜いたほうがいいの?」「抜歯は痛い?」「どのくらい腫れる?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
親知らずは、まっすぐ生えている場合もあれば、横向きや斜めに生えていたり、歯ぐきや骨の中に埋まっていたりすることがあります。そのため、すべての親知らずを一律に抜歯するわけではなく、親知らずの生え方や周囲の歯・歯ぐきへの影響を確認したうえで、抜歯が必要かどうかを判断することが大切です。
「親知らずが痛い」
「横向きに生えていると言われた」
「親知らずを抜くと腫れるのが心配」
「親知らずの抜歯費用が知りたい」
このような疑問をお持ちの方もいるでしょう。
この記事では、親知らずの抜歯が必要になるケース、横向き・埋まっている親知らずの抜歯、抜歯前の検査、痛みや腫れ、抜歯後の注意点、費用について、シナジー歯科の院長・歯科医師である片口卓が解説します。
監修・執筆者の紹介
シナジー歯科 院長 片口 卓

国立大学法人東京科学大学歯学部歯学科卒業。
日本歯科医師会、茨城県歯科医師会、つくば歯科医師会、日本歯周病学会、ジャパンオーラルヘルス学会、保田矯正塾などに所属し、幅広い分野で研鑽を続けています。
特に予防歯科に力を入れており、ジャパンオーラルヘルス学会の予防歯科認定医・歯科ドッグ認定医として、科学的根拠に基づいた口腔管理を提供しています。
また、シナジー歯科では口腔外科治療にも対応し、親知らずの抜歯などについても診査・診断を行っています。
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親知らずとは?

親知らずは、正式には第三大臼歯と呼ばれる、一番奥に生えてくる歯です。
一般的には10代後半から20歳前後に生えてくることが多いですが、個人差があり、親知らずが生えてこない方や、歯ぐきや骨の中に埋まったままの方もいます。
親知らずは、生える場所が限られていることから、まっすぐ生えずに横向きや斜めに生えてくることがあります。また、一部だけ歯ぐきから出ている状態になることもあります。
このような場合、歯ブラシが届きにくく、汚れがたまりやすくなるため、むし歯や歯ぐきの炎症につながることがあります。
親知らずは必ず抜歯したほうがいい?

親知らずがあるからといって、必ず抜歯しなければならないわけではありません。
親知らずがまっすぐ生えていて、周囲の歯や歯ぐきに問題がなく、清掃もしっかりできている場合には、抜歯せずに経過をみることもあります。
一方で、親知らずの生え方や周囲の状態によっては、抜歯が検討されます。
抜歯が検討されるケース
- 親知らずにむし歯がある
- 親知らずの周囲の歯ぐきが腫れる・痛む
- 親知らずの周囲に炎症を繰り返している
- 親知らずが横向き・斜めに生えている
- 親知らずの周囲に汚れがたまりやすい
- 親知らずによって手前の歯に悪影響がある
- 親知らずが十分に清掃できない状態になっている
ただし、抜歯が必要かどうかは、口の中を見ただけでは判断できない場合があります。親知らずの位置や根の形、周囲の骨、神経などとの位置関係を確認しながら判断することが大切です。
親知らずが横向きでも抜歯できる?

親知らずが横向きに生えている場合、状態を確認したうえで抜歯を行います。
横向きに生えている親知らずは、歯ぐきから一部だけ出ていたり、手前の歯に接するような状態になっていたりすることがあります。
このような親知らずは清掃が難しく、周囲に汚れがたまりやすいため、むし歯や歯ぐきの炎症につながることがあります。
ただし、横向きだから必ず抜歯するというわけではありません。親知らずの位置や周囲の歯への影響などを確認して、抜歯の必要性を判断します。
歯ぐきや骨に埋まっている親知らずも抜歯できる?

親知らずが歯ぐきや顎の骨の中に埋まっている状態を、埋伏歯と呼びます。
完全に埋まっていて症状がない場合には、すぐに抜歯せず経過をみることもあります。一方で、周囲の炎症やむし歯などの問題がある場合には、抜歯が検討されることがあります。
埋まっている親知らずは、通常の抜歯よりも処置が複雑になることがあります。そのため、歯の位置や根の形、周囲の骨や神経との位置関係を確認してから治療方法を検討します。
親知らずの抜歯前にはどんな検査をする?

親知らずの抜歯では、親知らずがどのような状態になっているかを確認することが重要です。
シナジー歯科では、口腔内の診査に加えて、必要に応じてCTを用いて親知らずの位置や周囲の状態を詳しく確認します。
特に、親知らずの根の近くには神経などの重要な組織が存在することがあります。そのため、歯の位置だけでなく、周囲の組織との位置関係を確認したうえで、適切な治療方法を検討します。
また、抜歯前には口腔内だけでなく、全身の健康状態や服用している薬などについても確認することが大切です。
高血圧、心疾患、糖尿病などの全身疾患がある方や、抗凝固薬・抗血小板薬などを服用している方、骨粗しょう症の薬を使用している方などは、必ず歯科医師に伝えてください。
シナジー歯科では、親知らずの抜歯を含む口腔外科治療について、全身状態も考慮したリスクマネジメントを行っています。
親知らずの抜歯は痛い?

親知らずの抜歯では、局所麻酔を使用して処置を行います。
抜歯中にどの程度痛みを感じるかは、親知らずの生え方や処置の内容、炎症の有無などによって異なります。
また、抜歯後は麻酔が切れてから痛みが出ることがあります。特に横向きや埋まっている親知らずなど、処置の範囲が大きくなる場合には、抜歯後の痛みや腫れが出ることがあります。
痛みが心配な方は、抜歯前の診察時に不安な点を歯科医師へ伝えておきましょう。
親知らずを抜くと腫れる?

親知らずの抜歯後は、腫れが出ることがあります。
特に、下顎の横向きの親知らずや、骨の中に埋まっている親知らずなどでは、処置の範囲が大きくなるため、腫れが出ることがあります。
腫れの程度や期間には個人差があります。抜歯後にどの程度の腫れが予想されるかについては、親知らずの状態を確認したうえで歯科医師に説明してもらうとよいでしょう。
親知らずの抜歯後に気をつけること

親知らずを抜歯した後は、抜歯した部分にできた血のかたまりをできるだけ保護することが大切です。
強いうがいをしない
抜歯直後に強くうがいをすると、傷口を保護している血のかたまりが取れてしまうことがあります。
抜歯後は歯科医師から説明された方法で、できるだけ患部を刺激しないようにしてください。
激しい運動や飲酒を控える
抜歯直後は、激しい運動や飲酒などによって出血しやすくなることがあります。
抜歯後の過ごし方については、処置の内容や患者さんの状態によって異なるため、歯科医師の指示に従うことが大切です。
喫煙を控える
抜歯後は、傷口への刺激を避けるため、喫煙を控えることがすすめられます。
処方された薬を指示どおりに使用する
抜歯後に痛み止めなどの薬が処方された場合は、歯科医師の指示に従って使用してください。
痛みや腫れが強くなる、出血が続く、発熱するなど、気になる症状がある場合には、自己判断せずに歯科医院へ相談しましょう。
親知らずの抜歯後はいつまで痛い?
抜歯後の痛みには個人差があります。
一般的には、抜歯直後から痛みが出ることがあり、処置の内容によっては数日~数週間程度痛みが続く場合があります。
特に、骨を削る必要があるような難しい抜歯では、通常の抜歯よりも痛みや腫れが出やすくなることがあります。
日本口腔外科学会の関連資料でも、親知らずの抜歯後には痛みや腫れなどが生じることがあり、腫れは抜歯後数日をピークに徐々に改善すると説明されています。
ただし、痛みの程度や回復までの期間には個人差があります。抜歯後に症状が強くなる場合や、なかなか改善しない場合には、歯科医院へ相談してください。
親知らずの抜歯費用はいくら?
親知らずの抜歯は、状態や処置の難易度によって費用が異なります。
また、通常の抜歯なのか、歯ぐきや骨を処置する必要があるのか、画像検査を行うのかなどによっても費用が変わります。
保険診療として行われる抜歯については、健康保険の自己負担割合や処置内容によって患者さんの負担額が決まります。
そのため、「親知らずだから一律で○円」というものではありません。
初診時には、まず親知らずの状態を確認し、必要な検査を行ったうえで、抜歯が必要かどうか、どのような処置になるのかを説明してもらうことが大切です。
シナジー歯科の保険診療については、以下の料金ページもご確認ください。
シナジー歯科の親知らずの抜歯

シナジー歯科では、親知らずの抜歯を含む口腔外科(歯科小手術)に対応しています。
親知らずの抜歯では、単に歯を抜くことだけを考えるのではなく、親知らずの位置や根の形、周囲の組織、患者さんの全身状態などを確認したうえで、治療方法を検討することが重要です。
シナジー歯科では、CTを完備しており、親知らずの位置や周囲の状態を詳しく診査できる環境を整えています。
また、口腔外科治療では、全身疾患や服薬状況なども確認し、必要に応じてリスクマネジメントを行っています。
「親知らずが横向きに生えている」
「親知らずが埋まっている」
「何度も親知らずの周りが腫れる」
「親知らずを抜いたほうがいいのか知りたい」
このような場合には、一度状態を確認することをおすすめします。
親知らずの抜歯を検討している方へ

親知らずは、すべて抜歯しなければならないわけではありません。
一方で、横向き・斜めに生えていたり、歯ぐきの炎症を繰り返していたり、手前の歯に影響を与えていたりする場合には、抜歯が検討されることがあります。
重要なのは、「痛いから抜く」「親知らずだから抜く」と決めるのではなく、親知らずが現在どのような状態なのかを確認することです。
シナジー歯科では、CTなどを用いて親知らずの状態を確認し、抜歯が必要かどうか、どのような治療が適しているかを説明しています。
親知らずの抜歯に関するよくある質問
Q. 親知らずは必ず抜かなければいけませんか?
いいえ。親知らずがまっすぐ生えていて、周囲の歯や歯ぐきに問題がなく、十分に清掃できている場合には、抜歯せずに経過をみることもあります。親知らずの状態を確認したうえで判断することが大切です。
Q. 横向きに生えている親知らずは抜歯できますか?
横向きに生えている親知らずも、状態に応じて抜歯を行っています。ただし、親知らずの位置や根の形、周囲の組織との位置関係によって処置の方法は異なります。
Q. 親知らずが歯ぐきの中に埋まっています。抜歯したほうがいいですか?
完全に埋まっていて症状がない場合など、すぐに抜歯せず経過をみることもあります。一方で、炎症やむし歯などの問題がある場合には抜歯を検討することがあります。まずは検査を受けて状態を確認しましょう。
Q. 親知らずの抜歯は痛いですか?
抜歯中は局所麻酔を使用します。抜歯後には痛みが出ることがありますが、痛みの程度は親知らずの生え方や処置内容などによって異なります。痛みが心配な方は、事前に歯科医師へ相談してください。
Q. 親知らずを抜くと腫れますか?
抜歯後に腫れることがあります。特に横向きや骨の中に埋まっている親知らずなど、処置の範囲が大きくなる場合には腫れが出やすくなります。腫れ方には個人差があります。
Q. 親知らずの抜歯前にCTは必要ですか?
すべてのケースでCTが必要とは限りませんが、親知らずの位置や根の形、周囲の組織との位置関係を詳しく確認するために、CT撮影を行うことがあります。シナジー歯科ではCTを備えており、必要に応じて詳細な診査を行っています。
Q. 親知らずが痛くなったらすぐ抜いたほうがいいですか?
痛みや腫れがある場合には、まず状態を確認することが大切です。炎症が強い場合など、すぐに抜歯せず、先に炎症を抑える処置を行うこともあります。自己判断せず、歯科医院で相談しましょう。
まとめ

親知らずは、すべての方が抜歯しなければならないわけではありません。
しかし、横向きや斜めに生えている、歯ぐきの炎症を繰り返している、むし歯になっている、手前の歯に影響しているなどの場合には、抜歯が検討されることがあります。
親知らずの抜歯では、歯の位置や根の形、周囲の組織との位置関係などを確認したうえで、適切な治療方法を選択することが重要です。
シナジー歯科では、CTを用いた診査に対応し、親知らずの抜歯を含む口腔外科(歯科小手術)を行っています。
「親知らずを抜いたほうがいいのかわからない」「横向きに生えている」「何度も腫れる」など、親知らずについて気になることがある方は、一度ご相談ください。


